ご存じですか？
同じ輸出梱包でも、設計の内容によっては
輸送事故時に保険が填補とならない場合があるんです。

貨物の輸出梱包の不十分・不適切さが原因で生じた滅失、損傷等、荷扱い中または輸送中の貨物の損害は貨物海上保険では填補されません。コンテナへの積付けも梱包の範囲に含まれます。

（JETROホームページより）

弊社では梱包管理士が在籍しておりますので、日本産業規格「JIS」に準じた梱包設計が出来ます。
また、国際法で定められた貿易基準「ISPM No,15」にも対応いたします。

ISPM No,15 とは？

「国際基準Ｎｏ.１５」と呼ばれるもので、貿易を行う時に使用される木製梱包材に一定の基準を満たした消毒措置を講じるよう規制するものです。国際貿易で使用する生材製の木製梱包材に付着する有害動植物の侵入、及びまん延の危険度を低下させるための植物検疫措置を規制する、という内容です。
非加工の生材で作られる木材梱包材は、往々にして有害動植物を侵入・まん延させる経路となります。農林水産省の調査においても輸入貨物の木材梱包材を侵入経路として、海外から我が国の農林産物に被害を及ぼす有害動植物（カミキリ虫類、キクイ虫類など）が侵入・まん延するリスクが高いとの結論に達しました。これら検疫有害動植物を有意に減少させる為の措置が必要となったのです。
現在、農林水産省が把握しているものとしては米国、中国、ＥＵなど71の国・地域が国際基準に準じた検疫の規制をおこなっております。全ての国がおこなっている規制ではありませんが、今後世界的に消毒基準が統一されていく方向にあります。

国際基準「ISPM No.15」の規制の対象とは何？

貿易に使用される針葉樹、及び非針葉樹生材の木材梱包材です。
それには製品を入れる箱型の物はもちろんパレット等の梱包材や、それら梱包物をコンテナ等に固定する為に使用するダンネージ材やシュワリング材（木っ端）も含まれます。

必要な措置とは？

３つの方法があります。

• ■1：生材製木製梱包材は、熱処理や薬剤処理をおこなった物を使用して梱包する。
• ■2：接着剤を使用し加熱加圧処理されて作られる「合板」等の加工木材を使用して梱包する。これらの加工木材は「NO WOOD」として判断されます。
• ■3：強化ダンボールや樹脂角材・スチール製の梱包など、木材以外の材料を使って梱包する。

上記■1の処理内容で、最も多く採用されている物は「熱処理」です。
木材の中心温度を56度以上で30分以上保持加熱する処理です。しかし処理後の材木は見た目の変化は全く無く、処理材・未処理材の判別がそのままでは難しい為、処理済を意味する特定のマーク（スタンプ）を表示し、これを証明します。
このマークは梱包に於いて使用される全ての材料に捺印されるのではなく「目に見える位置に配置され梱包外装の少なくとも2面（1面とその反対側の1面）に付されていれば良いのです。
但し、ダンネージ材やシュワリング材などの材木（木っ端）は、1つ1つに捺印されていなければならないので注意が必要です。

もし「定められた措置」が実施されていない場合は？

特に輸出国と輸入国との間に「規制緩和」などの２国間協定が実施されている場合を除き、処理廃棄、若しくは搬入（入国）拒否などの厳しい対策が執られます。
また木材梱包材に証明マーキングが付いているのにも関わらず、生きている有害動植物存在の証拠が発見された場合にも入国拒否等の同様の対策が執られます。

 私たちは、埼玉県東北部の久喜市において1976年4月に包装資材や作業用品を扱う商店として創業しました。その後、お客様からのご要望に応える形で1982年10月より木枠木箱などの梱包材による梱包事業をスタートしました。近隣の製造業のお客様からのご愛顧を戴きおかげさまで操業40年を超える事ができました。

今までにあらゆる工業製品や美術品の梱包、あるいはアパレル小売店舗の什器製造、映画のセットに使用する木製箱の提供など、本業はもとより多方面で「梱包技術」を駆使した仕事をさせていただきました。

現在、国家資格である「工業包装技能士」の有資格者が4名、梱包業界では最難度の資格である「梱包管理士」の有資格者が6名在籍しております。更に梱包管理士の内2名は首席で資格を取得しており、その内1名は梱包管理士技術認定講座で講師の任に就いております。高い技術力と豊富な知識を持って、お客様の製品を梱包いたします。

これからも、最も環境負荷が低い素材である「認証植林木」を使用した「サステナブルラベルの梱包」を通して、地域に、社会に、貢献してまいります。

「木枠って材木をつかうじゃない、、、もったいないよね。環境破壊だよね。」
「気候変動に注目が集まっている今、木製パレットなんて環境に悪いもの使えないよ。」
「会社として環境に貢献するという方針なので、木枠は使えなくなりました。」

日ごろ営業活動をしていると、お客様からこの様な事を言われる時があります。
一体どこからこの様な考え方が出てきたのでしょうか？マスコミ？風評？社内報？なんとなく？
多分全てなのでしょう。「木を切ること ＝ 自然破壊」。実はこの考え方は・・・・・

大間違い！

木を切る事が自然破壊に繋がるイメージとして最も印象の強いものは、地球温暖化でしょう。
最近では気候変動と表現されることが多いですが、そもそも地球温暖化とは・・・・・

地球表面の大気や海洋の平均温度が長期的に見て上昇する現象である。
この地球温暖化は自然由来の要因と人為的な要因に分けられる。
２０世紀後半からの温暖化に関しては、人間の産業活動に伴って排出された
「温室効果ガス」が主因となって引き起こされている説が最も有力とされている。
地球温暖化により海水面の上昇、降水量の変化やそのパターンの変化を引き起こし、
洪水や旱魃、酷暑やハリケーンなどの激しい異常気象を増加・増強させる可能性がある。
地球温暖化は、生物種の大規模な絶滅を引き起こす可能性も指摘されている。

恐ろしいですね。

この「温室効果ガス」の中で最も有名なのが「二酸化炭素」です。
二酸化炭素といえば植物が吸収してくれているものだ、と皆さんは子供の頃勉強されたのだと思います。
だから「木を切る事は環境悪なのだ」と、思われるのでしょうね。

しかし、実は植物も我々人間と同じく呼吸をし、酸素を吸って二酸化炭素を放出しているのです。
植物が成長している間は、光合成による二酸化炭素の吸収量が呼吸による放出量を上回ります。
成長するためにどんどん光合成をする必要があり、そのために二酸化炭素をたくさん吸収します。
しかし、ある程度大きくなって成長しなくなると、二酸化炭素の吸収量と放出量はほぼ同じになります。
うっそうと茂る森林のほとんどはすでにこの状態になっているので、
いくら広大な森林があっても、森林面積が増えない限りそれ以上の二酸化炭素の吸収は期待できません。

植物は二酸化炭素を固体に変えて貯蔵する倉庫、と考えると分かりやすいと思います。
木の幹や枝は、もともと大気中にあった二酸化炭素を固体化して成長します。
植物が大きくなるという事は二酸化炭素を固体化して貯めているその倉庫が大きくなるという事です。
もちろん植物の成長には限界があり大きくなり続けるわけではありませんので、ある程度で成長は止まります。
成長が止まるということは、二酸化炭素の貯蔵庫は「満杯」という事です。

では、どうすれば二酸化炭素を減らす事ができるのでしょうか？

それはすでに安定している森林のバランスを少し崩す事です。つまり成長した木を伐採するのです。
生態系はバランスが崩れても放っておけば安定した状態に向かうように出来ています。
例えば木を何本か切ったりすると今まで木陰になって伸びきっていなかった小さな木や、
切った後に新しく生えた木が成長するなどして再び安定に向かおうとします。
この自然の仕組みを利用するのです。
実際にこのバランスを崩すという人為的操作は、日本古来の林業のスタイルそのものです。
森林を間伐して間引きながら大きく育て切り倒して収穫し、再び木を植えて・・・・・
という林業の営みは昔から自然と共存してきました。
木が常に成長している森に管理する事こそ、二酸化炭素の削減に貢献するのです。

もし皆さまの会社の倉庫に木製パレットがあったら、
それは二酸化炭素が固形化した物を貯蔵している。
つまり二酸化炭素を大気に排出しない事に貢献している事になります。
更に、その木材を切り出した後に植樹された若い木は、
どんどん二酸化炭素を吸収してくれていると、正に２重に環境貢献している事になります。
しかし、もし樹脂製やスチール製のパレットであったとしたら、
それは二酸化炭素を排出したという「あかし」であり、
さらに今後もリサイクルと称して二酸化炭素を排出し続ける事となるのです。
「脱炭素」と称して「リサイクル材料で生産されているから」と樹脂製品を選択する事は、
環境を守るという観点においては完全に・・・・・

大間違い！

弊社で使用している材木の殆どは、
しっかりとした植林管理をされている森林から伐採されたものを使用しております。
これは国際的な認証機関（ＦＳＣ・ＰＥＦＣ認証プログラム）の認証を受けている材木です。
また弊社では「産業廃棄物収集運搬業」の認可も取得しており、
お客様のプラントにおいて必要なくなった木製パレットや木製梱包材を収集し、
再生紙や家具などの原料に再生する業者に持ち込み、
木製製品のリサイクルにおいて貢献しております。

「環境に良い物を」というお気持ちが真であるならば、木製製品を利用するべきなのです。

今、世界的に環境への配慮、
とりわけ二酸化炭素の排出削減に関心が高まっている中、
木材を扱う企業の社会的責任の果たし方を考える時、
木材が持続可能な「再資源」であること、
木材一般は他の素材には出来ない
二酸化炭素を吸収するという優位性を持っていること、
これらを広くユーザーや消費者に訴えていくことも、
流通業の重要な役割であると、我々は強く自覚します。

また、こうした自覚のもとでの企業活動は
継続する環境配慮型企業モデルを提示する
絶好の機会になると考えます。

それは、これから木材にかかわる、木材を扱う事業は
「環境配慮型経営」が営利経営と環境経営を両立させながら
併せて資源問題をも解決するという
優れた２１世紀型産業に成り得る、
との確信があるからです。

私たちは、この美しい大切な地球を
後世に引き継ぐ責任があります。
木材は地球環境が注目されている現在、
人口造林され計画的に伐採される
将来最も、そして唯一の安定供給可能な資源です。

木質資源の循環系の確立を考える事が最も大切であり、
人類生存のカギを握るものだと確信しています。